2019年4月4日木曜日

人生は旅か 旅は人生か

高齢者ともなると、長く生きてきたのですから、旅の経験が多い人もいらっしゃるでしょう。はたまた、旅を好まない人もいらっしゃるようですが。

私は沖縄県を除く全国に足跡を残しています。旅が好きなのか鉄道が好きなのか、自分でも良くは分かりませんが、50歳代頃に当時のJR全線走破を果たしています。

若い頃には撮り鉄だったので、その後廃線になった部分で乗車していない所もありますから、かなりいいかげんです。でも、よくもまぁ乗ったものです。乗り始めたのは中学2年の時でしたから、足掛け40年くらい掛かったことになります。

現代はもう、旅の移動手段は飛行機か長距離バスか、鉄道ではあっても新幹線が主流になっています。日本国有鉄道の時代を知らない人には言うだけ無駄ですが、すっかり鉄路の旅はつまらなくなりました。

上野駅から夜行列車に乗って、青森駅からは連絡線に乗換え、函館から稚内まで直通の急行列車で計23時間余・・。そんな旅はもう、再びできません。当時の若者は3週間有効の均一周遊券で道内を巡り歩きました。

今は飛行機もLCCなら長距離バス並みの値段で乗れますが、早く楽にはなったものの、時を楽しむ贅沢は無くなりました。これが進歩なのか退歩なのか、私には分かりません。

安い旅に欠かせないJRの「青春18切符」も、新幹線の路線が増えるにしたがって、並行在来線が3セク化されることで、利用不可路線が増えてしまい、使い勝手が悪くなりました。

たった今も春の利用期間中で、私もどこかに行きたくなっていたのですが、断念しました。正直のところ、魅力を感じなくなってしまったのです。古き良き時代を知っている者には辛く寂しい時代です。

近年のインバウンドの増加も、私の旅への意欲減退の原因です。観光地のみならず、どこへ行っても隣国からの騒がしいグループさんが我が物顔で闊歩する様を、見たいとは思いません。その国の人が皆悪いとは思っていません。文化の違いでもありますし。

とはいえ京都では生活者がバスに満員で乗れなかったり、日本人観光客が減っているそうです。北海道のニセコでは、観光客の95%が外国人だとか。変わったものです。日本が貧しくなった(円安)ことの結果でもあるので、喜んでばかりはいられません。

そんなこんなで、私は旅の交通手段と目的を2年前に変えました。鉄道を卒業して、車で車中泊して釣りをしています。さすがに地方の海岸にまでは外国人さんは押し寄せてきません。

国内ではここ10年ほどで、キャンピングカーの車中泊が飛躍的に増えました。たしかに自由度が高く安上がりに旅できるはずなんですが、これは初期投資次第です。高価な車を買えば、安い旅にはなりません。

沼津市戸田の道の駅「くるら戸田」

右に留まっている大きな車は高価なキャブコンと呼ばれるキャンピングカーで、左端の小さな物は軽トラックに手作りの箱を載せた自作物です。右の既製品は800万円前後で、自作の物は、新車だとしても100万円程度です。

私の物は自作の後者タイプで1人用です。

別サイトに記事があります。→ 海釣り&温泉by車中泊

こんな私がアルバイトで就労しようとすると、旅する仕事を選ぼうとするんですね。実現するかどうか微妙ですが。→ レンタカー回送ドライバーの仕事

2019年4月2日火曜日

観光地に住み込みの仕事を高齢者が探す-1

68歳の夏・・2019年

リゾバ と呼ぶのが新しいようですが、初めて見かけたときには、なんじゃソレ。

リゾートのアルバイトのことのようです。もっとも高齢者がやるときは、観光地の住み込みアルバイト、でいいでしょう。

私はペンション業務の経験がありますので、広く浅くでは経験者になるのかもしれません。でも、肝心の体力が落ちていますから、若い頃のように、夏季45日間無休で毎日16時間労働なんて、もう無理です。

そういえば、私もリゾバの雇用主だったこともあるんですねぇー、40年近く前のことになります。夏休みと正月休みだけだったのですが、学生さん2人を雇用していました。

今は労働環境も違いますから、リゾバでもブラックはあまりないようで、8時間勤務が原則のようです。でも労働密度は職場環境と雇用主次第ですから、注意が必要です。

若い人ならなんとか乗り切れても、高齢者はダウンしてしまう危険がありますから、慎重に選ばねばなりません。

いわゆる派遣会社の中のリゾバ専門業者のサイトを覗いてみても、表向きの募集は50歳代までのようです。ものは試しで、質問を送ってみました。68歳でも仕事がありますか?と。

返信内容は以下のとおりでした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この度は○○○○○○○のリゾートバイトにご応募頂き、
誠にありがとうございます。

お問い合わせ頂きありがとうございます。
ご希望の条件で確認致しました所、
シフトは先方様で決める為、融通が利く職場が現状は出ていないとの事でした。
申し訳ありません。

登録して頂き案件が出てきましたらご案内は可能ですので、
ご登録ご希望の際は、大変お手数ではございますが、
03-6386-××××までご連絡をお願い致します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なんだか要領を得ない回答で、登録に際して電話連絡が必用の意味が??です。そうか、電話面接の上で登録、ということかな。普通はネットから直で登録できるのに、です。

まぁ、年齢による細かな対応はできない、ということなので、この線は難しそうです。

観光地の仕事といってもいろいろありますが、その筆頭は温泉旅館(ホテル)です。それは労働集約型産業の典型で、多くの人手を必要とします。一時期は全国的に衰微が激しく、国内観光地の温泉ホテルはバッタバッタと倒産したものですが、近年はインバウンドによって息を吹き返しています。

なので、人手不足は深刻なはずです。が、なんでも良いかというと、そうはいきません。外国人なら通訳も兼ねられるので価値がありますが、私のような外国語音痴のドメ高齢者は、役に立てることが限られますから、裏方でしょうね。

派遣で安直に探すのは脇に置き、ネット上の直接募集(雇用)情報から拾うことにしました。探し始めたのが3月下旬からでしたから、少し時期も早かったようです。

見つけては問い合わせをし、やりとりを保存してデータを貯めていきます。好条件を探すというよりは、自分でも期間を全うして勤め上げることができそうな就労先を探す、というスタンスです。

さて、今年の夏はどこで何をしているのか。去年の 駐車場の巡視員 はできれば避けたいところです。実は北海道に渡りたいのです。もう、暑いのは遠慮で、擦過傷は勘弁です。


2019年4月1日月曜日

レンタカー回送ドライバーの仕事はT社に限る

レンタカー回送ドライバーの仕事を静岡県内でやろうとした私が、リストアップした3社の中の一つ、T社からのメールの返信が来ました。要旨2点を記すと、

・静岡県内だけの仕事を手配する体制が現在(2019.03)は無く、すぐに始めるなら静岡県内発着の連続勤務になってしまうが、数ヶ月の内には体制を整える予定で、完成後には静岡県内発着の1日回送が可能となる。

・損害賠償保険はT社負担で掛け、受託者が負担するのは対物5万円と車両10万円の免責負担だけである。

この回答要旨2番目の損保免責負担は、驚きの内容でした。休車損害の保障については受託者に負担を求めない、とのことです。同業M社、S社ともに受託者が負担しますから、大きな違いです。

前回の記事にも書いたとおり、T社の業務の対価は他社の約2倍で、事故負担は約1/2です。考えるまでも無く、比較優位はT社です。もちろん、この仕事の宿命のような業務報酬のそもそもの低さは否めませんが。

T社は本日現在、営業拠点が東京と大坂にしかなく、クライアントが事実上○○○レンタリースに限られるという弱点はあります。どこででも仕事ができるわけではありませんが、可能地域であればシェアNo.1のM社でなく、T社の仕事をすべきでしょう。

対価(報酬)が2倍ということは、仮に往復の仕事がなくて片道がカラであっても、他社並の報酬が得られ、リスクも抑えられることになります。こう考えると、T社以外の選択はありえません。

問題点を挙げるとすれば、70歳までしか契約を結べない、つまり仕事ができないことです。個人差が大きいのは事実ですが、一律70歳で切り捨ては、如何なものでしょうか。

私にとって70歳定年の不利は承知でも、ここT社以外でレンタカー回送ドライバーの仕事をするのは、考えないことにします。他地域では別として。

履歴書と免許証のコピーをメール添付で送り、連絡を待つことにしました。


2019年3月31日日曜日

レンタカー回送ドライバーの仕事に再挑戦

レンタカー回送ドライバーという仕事に就くための、M社のテストで不合格を頂戴てしまった私は、この仕事に適性が無いのかどうか。自分なりに思案してみました。んー、たしかに運転技量に自己流が染み付いていた反省はあります。

しかし、ドアの下を擦ってしまったのは×とはいうものの、事実上無傷なのに事故扱いするのは、実際の業務現場では考えにくいことです。

それを教訓に、より気を付けた運転を心がけることを前提に考えるなら、客観的に見てレンタカー回送ドライバーの仕事を断念しなければならない、とまでは言えないように思います。

やはり、ここで引っ込んでしまうのではなく、前に出る方を選びたいと思います。で、次の対象社は。ほぼ県内限定の仕事になるS社でしょうか。あまり読み込んでいなかった契約書類等を引っ張り出してきて、熟読しました。

ホーッ、と驚くような厳しさです。何が厳しいのかというと、契約条件が受託者に不利ということです。まずもって、報酬の少なさ、ついで保険免責内容のキツさ、そして保険料の負担の大きさです。

事故に備えての報酬からの積み立ても大きく、それらが別組織で管理されるというのも、S社の責任回避策のように見えて、好ましくは思えません。

さすがに、この契約書にサインして仕事をすると、実入りの悪さに心が折れるか、もしくは事故った負担の大きさでリタイアするか、そのどちらかになりそうです。

そう思うなら契約してはイケナイ、と考えるのがやはり正しいのでしょう。事故の免責負担程度で私は傾きませんが、チャレンジすること自体が無駄で馬鹿らしいです。そこまでするくらいなら、自腹で遊んでいたほうがマシです。

そうなると、私の手元に残るのは1社です、T社。担当者のやる気がなかったから・・。仕事もあまり無さそうだったし。でも、契約書を眺めていて気付きました。他の2社と比べると、破格の好条件でした。やはりT社の流れを汲む会社ですね。

T社は損保保険料は委託会社負担で、走行km単価はS社の約2倍です。そういえばM社は報酬(走行km単価)の説明が一切無かったことに、今頃気付きました。大いなる不覚でしたが、テストに落ちたのでセーフです。

やはりS社は断念して、T社にアプローチすることにしました。面接では時間がなくて聞けなかったいくつかの質問を記して、メールを送りました。さて、どんな返事が来るのでしょうか。


2019年3月30日土曜日

レンタカー回送ドライバー契約前の講習とテスト

レンタカー回送ドライバーの業務委託契約を締結して仕事を始める前には、各社とも契約前の講習(研修)があります。

私が受けたM社の講習は、私ともう一人の中年女性が一緒でした。講師は営業所長、かな。名刺はいただいていないので推定。真面目で堅そうなお人でした。

安全運転についてのいろいろを聞いて参考になったのは、運転中の車間距離を十分に取ること、そして信号が変わってから一呼吸おいてから発進すること、でした。たしかに実行すると危険度は下がりますね。

もらい事故も起こりにくい運転が必要、というところに、プロの厳しさが感じられました。でも聞いていて、不可能を求められると言う気がしなくもなく、それに見合う対価か否か、疑問も湧きました。

続いて業務連絡のための、ネット上の独自システムの使い方でした。使えそうな感じを受けましたが、入力ミスの訂正は別途メールで、というのはハテナでした。委託側有利かな。

次の実地テストでは、客先のレンタカーを借り出して行いました。ここでアクシデント発生。一緒に受講した中年女性が免許証を持参していなかったので、テスト不能。私だけが受けることになりました。

特に、事前のレクチャー無しにいきなり、「はい、左へ出て。4つ目の信号を右折したら、2つ目の信号を左折して。」という調子で、次々に未知の道を指示されます。

そのうち、やたらと裏道や一方通行の狭い道を指示され、一方通行や一旦停止ばかりが続きます。キッチリ停止しつつもあまり緊張もせずに運転していると、隣の講師はしきりに何か書いています。ふーん、後でイロイロと指摘されるのね。まぁ、仕方ないでしょう、と運転を続けていました。

とある狭い裏道沿いの、不整形の駐車場に駐車するよう指示されました。入ってみると満車。かと思ったら、一番奥の隅に1台分だけ空きがありました。あんな所へどうやって入れるんですかー。

そんなこと言っても通用しないことくらい、私にだって分かりますから、狭い通路内で何度か切りかえしして向きを変え、バックで入れ始めました。事前の講習で、車止めからは5cm離して停める、という話があったので、ソロリソロリとバック。

車止めの手前には、有料パーキング特有の立ち上がる板が寝ている凸があって、勢い余れば車止めに当たるので、アクセルの踏み加減にも気が行きます。幅はギリギリで横はネットフェンスが迫っています。

後部の車止めの手前5cmを確認するには窓から顔を出しても見えないので、ドアを開けて顔を出し、車止めを見ながら下がりました。

と、その時。ツー、という異音発生。ドアが何かに触ったのです。見ると、古いネットフェンスの被覆線(針金)がささくれたように1本飛び出していました。ドアの下を擦ったんですね。

幸いなことに相手が被覆線だったので自車にも傷は付きませんでした。車をレンタカー会社に戻して事務所に戻りました。さぁ、何を言われるのか。

講師から宣告されました。「せっかく来ていただきましたが×。あれは自走可能な事故にあたりますから・・・云々」という補足の言葉を遮って、「触ってしまったのは私ですから、これで帰らせていただきます。」

もちろんのこと、最終責任はすべて私にあります。これが自営業者たるゆえんです。片道2時間余もかけて来て何してんだかなぁ、という思いは反省とともにあります。

でも、本日とても良い勉強をさせていただきました。無事故(法律上)で40年以上運転してきたとはいうものの、随分と自己流が高じていたことに気付かされました。

運転技量はプロレベルではなかった、ということです。また、仮に事故するなら、契約後でなくて良かったのです。これを幸いとして、やはりもっと安全に配慮した運転をしなくては、そう思いました。

私が知らなかっただけかどうか、M社はテストで選別するんですね。テストの際の作られた究極状態で謀られた、と言うと、反省が足りないと返されそうですが・・。

さて、どうしましょうか、これから。


2019年3月29日金曜日

レンタカー回送ドライバーに従事するまでの道程

レンタカー回送ドライバーの仕事は、とっても割りの悪い仕事であっても、やはり仕事であり、しかも受託業務ですから、手続きは必要です。

まずは同業3社の面接を受けましたので、話はそこから始まります。

T社
出張面接していただけたので、自宅から40分の場所での面接でした。ただし面接はついでの仕事だったそうで、気の無い義務感丸出しでした。親会社をたどると世界の首位を争う自動車メーカーですが、数段階下りて来ると、・・。でも、名刺を頂戴したのは、この1社だけでした。

S社
2時間かけて面接場所まで出かけていったのですが、かなりラフな対応でした。若い社員2人が運営する営業所で、オペレーションの片手間の面接でした。ここでも首が傾きました。

M社
レンタカー回送業界ではシェアNo.1を自認する社ですが、それなりの対応でした。まぁ、業界トップというのは、どんな業界においても、存在感はあります。

各社とも契約条件面では大差ないように感じて、最終的には仕事量の豊富さがモノを言うだろうと思い、M社と契約する方向で準備を進めました。

ただし、面接を済ませたこの段階で気になることは、やはり事故時の負担の重さです。M社の場合で、保険免責+休車補償相当額のMAX.=30万円ほどが自腹になります。車を預かった以上は、もらい事故でも責任は免れません。

このような不利な条件の場合には、通常の業務委託であれば報酬が高いのですが、この業界では乗り捨て手数料が決まっていて、そこから引き算をして委託報酬が算出される結果、常識を外れたような条件になっているようです。

業務委託特有とはいえ、自己責任に馴染みの薄い人はMAX.=30万円では考えてしまうでしょうね。私も考えますが・・、初めの3ヶ月はMAX.=10万円に抑えられるので、これを頼りにGO、ですか。

次のステップは、半日じっくりの講習です。講習費用等の負担は4千余円。この講習では運転テストもあるので、不都合があれば契約不可になるのでしょう。さて、その講習予定日は明日ですが、淡々とやりましょう。


2019年3月28日木曜日

レンタカー回送ドライバーを志す私の動機

乗り捨てられたレンタカーを元の営業所まで回送するためのドライバーの仕事。

これを知ったのは何年か前でした。旅好き、乗り物好きの私に向いた仕事だと思って調べたのですが、その時は断念しました。

その理由は、受託業務のリスクが大きく、報酬が少ないと感じたからです。その思いは今も変わっていません。にもかかわらず、なぜ業務委託契約を結んで着手しようとしたのか。

たしかにレンタカー回送ドライバーの仕事は効率の良くない、対価の少ない仕事ですが、60歳台後半の私の年齢で雇用される仕事は、そもそも選択肢が限られます。仕事があっても、実態は高齢者には向かないような3K仕事が多いのが現実です。

また、高齢者を使う立場になってみれば分かります。体力も知力も落ちてきている者にスピードやパワーを求められませんし、労働者を壊せば(労災)厄介ですから、どうしても積極的には使いたくないはずです。

そんな場合には業務委託という形式が相応しいこともありえます。結果に対する報酬であって、契約にもとづく対等な関係ですから、個々の業務の諾否の権限が受託者にあります。レンタカー回送業務は、これでなければ成り立たない仕事でしょう。

また、レンタカー回送ドライバーの仕事は、受託側にも利点があります。自由稼動制です。高齢者になると、いつも快調という訳にはいきませんから、前日に稼動申請すれば勤務可能というのはかなり大きなメリットです。

また、一人の仕事ですから周りに合わせる必要がない、というのもメリットです。もちろん一旦業務を受託すれば責任重大で、当然ながら無事故・無遅延が求められます。しかし自分一人の総合力で達成すればいいのですから、融通が利きます。

どうしても月間の売上を○万円あげなければ、という必要が無いのなら、無理の無い範囲で働けるでしょう。自分の体調に合わせて頑張る、というのであれば、実入りは少なくとも、頭と体の健康維持にも良いはずです。

また、2019年の秋から上がる消費税の増税分と年金のマクロ経済スライド減収分の穴埋めくらいは、この仕事でもできるはずですから、馬鹿にはできません。

いずれは、ボーっとテレビを見たり、最後は他人のお世話になったりという日が来るのでしょうが、その日を少しでも先送りするためには、頭も体も使うことが大事だと考えるのです。

サラリーマンあがりの人では、自営業の厳しさ=法律が守ってくれないこと が理解しにくいかもしれませんが、幸か不幸か私は三十余年の自営キャリアがあるので、抵抗感が無いのも向きなのかもしれません。


2019年3月27日水曜日

モデルハウスの管理人/♂高齢者のアルバイト

67歳の夏・・2018年

市の所有するモデルハウスを団体が受託して管理する建物の管理人という求人でした。

本文とは無関係のイメージです

そもそもは地球環境に負荷をかけない家ということで、有意義なモデルハウスだったのですが、そろそろ事業終了が視野に入る時期にさしかかっていて、主要設備の修理もされずに公民館のような使われ方が実態でした。

本来目的には程遠い趣旨の利用も、員数合わせのために積極的に受け入れていたので、有閑マダムの集まりの化粧の臭いに当てられて辟易としました。世の中イロイロあるもんです。

駐車場の巡視員 と同時期に、週末限定で就労し始めましたが、結局は3日間で退職しました。

退職理由-1
 職場に管理者が居らず、権限の無い古株のアルバイト♀がルールを無視して勝手に仕切っていて、アホらしくてやれない。

退職理由-2
 仕事の中身の建前と実態が大きく異なっていて、やりがいがない。

退職理由-3
 通勤手当が支給されないので、これを勘案すると最低賃金を下回る。

実際に就労してみないと分からないことがあるので、ミスマッチの場合には、サッサと退職するのが正しいと思いました。


2019年3月26日火曜日

駐車場の巡視員/♂高齢者のアルバイト

67歳の夏・・2018年

リタイア後初めてのアルバイト。そもそもの動機は暑さ対策から始まりました。

遊んでいたら暑い、ブラブラしていても熱い、家に篭ってクーラーに頼っていたら体を壊す。亜熱帯の国に暮らす高齢者はどうしたらいいんでしょう。

リタイア後に移転してきた静岡県西部、いわゆる遠州と呼ばれる地域は、日照時間が多い所です。だから暑いのは当然なんですね。

2回の夏をひたすら耐え忍んで過ごした私は、3度目の夏を前にして、働く決意を固めました。春頃からハローワークや民間サイトで仕事を探し続けましたが、なかなかピタリとはまるものがありません。

私の希望は、週に3or4日、1日に3~4時間、早朝と夜間はNG。お盆休みは休ませてもらって、時給は900円以上。あまりキツイ仕事や立ち通しは勘弁。

高齢者が無理なく働こうとすれば、ごく自然な求めです。そんな条件で3ヶ月も探し続けたでしょうか。世間の風は高齢者に優しくはありませんでした。

若い者の労働力も高齢者の労働力も、労働市場では同一のモノとして取引されるのですから、前出の私の希望に合う仕事なんて、そもそも有るはずないんですね。

本文とは無関係のイメージです

探しあぐねて最後に自分を売った先は、ナショナルチェーンの遊技場でした。炎天下の駐車場に留めた車の中で、人や動物が熱中症で死にかかっていないか、巡視する仕事です。ゴミ拾いも兼ねます。

時給=1100円は悪くはないものの、炎天下を歩き続ける仕事ですから、自分の方が倒れる心配があります。聞いたところでは前年に一人倒れた実績があったようです。なので、インカムも付けて。

支給された制服は吸水性が無くて着られる代物ではなかったので、自前の長袖Tシャツに、黒メッシュのズボンをはき、黒いメッシュの手袋と、頬までカバーする帽子 を着用して臨みました。

自分が1番にエントリーしたので、9~13時という時間帯で、平日のみの週に3or4日という、贅沢言い放題のシフトを獲得しました。馘首覚悟でお盆休みは出ないことを申し出て、認められました。

7月、8月、9月の前半まで、2.5ヶ月を勤め上げました。汗だくになって半日で1万歩以上歩く日が続き、9月に入ると体の下半身突起部分の先端部が擦過傷で炎症を起こし、医者にかかる破目になりました。笑い話、かな。ハハ。

始める前には、歩き通せるか、かなり不安を持っていたのですが、その点は大丈夫で、自信を持てたのは良かったです。家でゴロゴロしていたら、劣化しただけだったでしょうから。

一人勤務で、かなりのわがままを通せたので続きましたが、翌年もヤルカは微妙です。離職の際には花束なんて物を頂きましたが、それもマニュアルでしたかね。


2019年3月25日月曜日

六十歳代後半男子(私)の置かれた現況

高齢者の生き方と暮らし方は、人間関係にも左右されますが、なんといっても土台は経済でしょう。そのこと抜きには語りようがありません。

私の職歴は、地方公務員を5年で辞めてから後はずっと自営業で、妻と二人で旅館業、製造業、宅地建物取引業を行い、64歳でリタイアしました。リタイアと同時に小規模ソーラー発電を開始して今に至ります。

死ぬまで安泰と言うには心もとない蓄えで、ほぼ基礎年金のみ+売電利益で口に糊しています。蓄えに手を付けるのは、売電の終る83歳以降、介護を受けるようになってから、というのが基本のスタンスです。

子供は二人居ても、「借金だけは残さないでね」と言われています。頼られることもない代わりに、頼ることもできないと思っています。双方が自立できれば上等でしょう。

リタイアした64歳時点では、体力・知力ともに余力がありましたが、歳とともに減じているように思います。でも、人に頼らず生きられる健康寿命を延ばすためにも、体力・知力を維持、向上させなければなりません。

そのための手っ取り早い方法が就労することだと、私は思います。否応なく能力を求められますから、維持、向上します。もちろん、経済的余裕にも寄与しますから、文句なしです。ただし勤め続けられれば、です。

しかし、そんな美味い話は簡単ではありません。

・週に5日間の8時間勤務なんて無理。
・早朝や深夜は体がもたない。
・若い者から叱咤されるのは御免。

等々、単なる我がままのようでいて、実際には心身の能力の限界を示す事実にもとづく要求が、高齢者にはありがちです。

そんな要求に応えてくれる職場や仕事は、ほとんど無いでしょう。けれども続けようとするなら、無理はできません。ミスマッチは労使双方にとって無駄であり、傷を残します。

私の場合には、自営業で幅広い経験をしていますから、意外に役に立つ場面があるかもしれませんが、マネージメントの経験がほぼ皆無なので、人間関係の軋轢に弱いことにも留意しなければなりません。

使用者側からすれば、単純労働の場合には使いにくい高齢者を使うより、カタコトの日本語で会話ができる若い外国人の方が使いやすい場合が多いでしょう。

さて、67歳男子の私は仕事に就けるのでしょうか。