2019年3月28日木曜日

レンタカー回送ドライバーを志す私の動機

乗り捨てられたレンタカーを元の営業所まで回送するためのドライバーの仕事。

これを知ったのは何年か前でした。旅好き、乗り物好きの私に向いた仕事だと思って調べたのですが、その時は断念しました。

その理由は、受託業務のリスクが大きく、報酬が少ないと感じたからです。その思いは今も変わっていません。にもかかわらず、なぜ業務委託契約を結んで着手しようとしたのか。

たしかにレンタカー回送ドライバーの仕事は効率の良くない、対価の少ない仕事ですが、60歳台後半の私の年齢で雇用される仕事は、そもそも選択肢が限られます。仕事があっても、実態は高齢者には向かないような3K仕事が多いのが現実です。

また、高齢者を使う立場になってみれば分かります。体力も知力も落ちてきている者にスピードやパワーを求められませんし、労働者を壊せば(労災)厄介ですから、どうしても積極的には使いたくないはずです。

そんな場合には業務委託という形式が相応しいこともありえます。結果に対する報酬であって、契約にもとづく対等な関係ですから、個々の業務の諾否の権限が受託者にあります。レンタカー回送業務は、これでなければ成り立たない仕事でしょう。

また、レンタカー回送ドライバーの仕事は、受託側にも利点があります。自由稼動制です。高齢者になると、いつも快調という訳にはいきませんから、前日に稼動申請すれば勤務可能というのはかなり大きなメリットです。

また、一人の仕事ですから周りに合わせる必要がない、というのもメリットです。もちろん一旦業務を受託すれば責任重大で、当然ながら無事故・無遅延が求められます。しかし自分一人の総合力で達成すればいいのですから、融通が利きます。

どうしても月間の売上を○万円あげなければ、という必要が無いのなら、無理の無い範囲で働けるでしょう。自分の体調に合わせて頑張る、というのであれば、実入りは少なくとも、頭と体の健康維持にも良いはずです。

また、2019年の秋から上がる消費税の増税分と年金のマクロ経済スライド減収分の穴埋めくらいは、この仕事でもできるはずですから、馬鹿にはできません。

いずれは、ボーっとテレビを見たり、最後は他人のお世話になったりという日が来るのでしょうが、その日を少しでも先送りするためには、頭も体も使うことが大事だと考えるのです。

サラリーマンあがりの人では、自営業の厳しさ=法律が守ってくれないこと が理解しにくいかもしれませんが、幸か不幸か私は三十余年の自営キャリアがあるので、抵抗感が無いのも向きなのかもしれません。


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