2019年4月4日木曜日

人生は旅か 旅は人生か

高齢者ともなると、長く生きてきたのですから、旅の経験が多い人もいらっしゃるでしょう。はたまた、旅を好まない人もいらっしゃるようですが。

私は沖縄県を除く全国に足跡を残しています。旅が好きなのか鉄道が好きなのか、自分でも良くは分かりませんが、50歳代頃に当時のJR全線走破を果たしています。

若い頃には撮り鉄だったので、その後廃線になった部分で乗車していない所もありますから、かなりいいかげんです。でも、よくもまぁ乗ったものです。乗り始めたのは中学2年の時でしたから、足掛け40年くらい掛かったことになります。

現代はもう、旅の移動手段は飛行機か長距離バスか、鉄道ではあっても新幹線が主流になっています。日本国有鉄道の時代を知らない人には言うだけ無駄ですが、すっかり鉄路の旅はつまらなくなりました。

上野駅から夜行列車に乗って、青森駅からは連絡線に乗換え、函館から稚内まで直通の急行列車で計23時間余・・。そんな旅はもう、再びできません。当時の若者は3週間有効の均一周遊券で道内を巡り歩きました。

今は飛行機もLCCなら長距離バス並みの値段で乗れますが、早く楽にはなったものの、時を楽しむ贅沢は無くなりました。これが進歩なのか退歩なのか、私には分かりません。

安い旅に欠かせないJRの「青春18切符」も、新幹線の路線が増えるにしたがって、並行在来線が3セク化されることで、利用不可路線が増えてしまい、使い勝手が悪くなりました。

たった今も春の利用期間中で、私もどこかに行きたくなっていたのですが、断念しました。正直のところ、魅力を感じなくなってしまったのです。古き良き時代を知っている者には辛く寂しい時代です。

近年のインバウンドの増加も、私の旅への意欲減退の原因です。観光地のみならず、どこへ行っても隣国からの騒がしいグループさんが我が物顔で闊歩する様を、見たいとは思いません。その国の人が皆悪いとは思っていません。文化の違いでもありますし。

とはいえ京都では生活者がバスに満員で乗れなかったり、日本人観光客が減っているそうです。北海道のニセコでは、観光客の95%が外国人だとか。変わったものです。日本が貧しくなった(円安)ことの結果でもあるので、喜んでばかりはいられません。

そんなこんなで、私は旅の交通手段と目的を2年前に変えました。鉄道を卒業して、車で車中泊して釣りをしています。さすがに地方の海岸にまでは外国人さんは押し寄せてきません。

国内ではここ10年ほどで、キャンピングカーの車中泊が飛躍的に増えました。たしかに自由度が高く安上がりに旅できるはずなんですが、これは初期投資次第です。高価な車を買えば、安い旅にはなりません。

沼津市戸田の道の駅「くるら戸田」

右に留まっている大きな車は高価なキャブコンと呼ばれるキャンピングカーで、左端の小さな物は軽トラックに手作りの箱を載せた自作物です。右の既製品は800万円前後で、自作の物は、新車だとしても100万円程度です。

私の物は自作の後者タイプで1人用です。

別サイトに記事があります。→ 海釣り&温泉by車中泊

こんな私がアルバイトで就労しようとすると、旅する仕事を選ぼうとするんですね。実現するかどうか微妙ですが。→ レンタカー回送ドライバーの仕事

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